カリブ海の国々を襲ったハリケーン「メリッサ」による被害は深刻です。
これまでに少なくとも56人が死亡するなど、少しずつ被害の全容が見えてきました。

最も強い「カテゴリー5」の勢力でメリッサが上陸したジャマイカで、少なくとも19人の死亡が確認されたと現地当局が発表しました。

ジャマイカ西部にあるブラックリバー地区で撮影された映像では、多くの住民らが、救援物資を求め地元のスーパーマーケットに詰めかけていました。

また、暴風雨などにより河川が氾濫し大きな被害を受けたハイチでは、死亡者が更に増え、これまでに少なくとも30人に上ったということです。

幼い子供3人と2人の親せきを亡くしたという男性は、当時の様子を「突然、水が押し寄せてきました。家には7人いましたが、生き残ったのは2人だけでした。幼い子供3人と親戚2人がいましたが、救えませんでした。洪水にさらわれ、彼らは亡くなってしまいました」と振り返りました。

メリッサによる被害はこれだけではありません。

ジャマイカの隣国・ドミニカ共和国の死亡者は30日から3人増え、4人に。
さらにパナマでは3人の死亡が確認されました。

これまで4カ国で確認された死亡者は、合わせて少なくとも56人。

ロイター通信によりますと、メリッサの被害を受けたカリブ海全域の被害額と経済損失は530億ドル、日本円で8兆円以上に上ると算出されています。

アメリカ国務省は、現地に「DART地域災害支援対策チーム」を出動させ、人道支援に必要なものを調べ、救援にあたるとしています。

フジテレビ
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国際取材部
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