老舗百貨店のハロウィーンイベント。
閉店後のフロアがお化け屋敷に変わります。
悲鳴が響き渡る、誰もいないはずの夜の百貨店。
2025年に100周年を迎えた松屋銀座がハロウィーンに合わせて企画したのは、閉店後の店内をお化け屋敷にするイベント。
狙いは、将来の顧客である“新しい世代との接点づくり”だといいます。
松屋・古屋毅彦社長:
我々も常に課題意識を持っていて、新しい世代のお客さまというのも常に必要だと思っている。いろんな人に面白いと思って来てもらえると、お客さまの層が広がるかなと。
定員の27倍を超える申し込みがあったという今回の企画。
イベント開催の2日前、スタッフたちは本番に向けてリハーサルにいそしんでいました。
お化けの中には松屋銀座で働く社員も。
受け付けや保安係なども含めて、60人以上が有志として参加しました。
「いまのっぺらぼうのメイクをしています。せっかくお化け屋敷があるなら特殊メイクって書いてあったので、特殊メイクのお化けをやってみたいと思った」と話す男性は、2時間かけてようやくメイクアップ。
様子を見に来た社長も思わず「怖っ!!」と話しました。
本番さながらのリハーサルに参加するのは、社員とその子どもたち。
恐る恐るフロアを進んでいきます。
いつもと違う雰囲気に、中には耳をふさいで歩く子も。
さらに、寝具フロアにもお化けがいて、子どもたちは身を寄せながら歩いていました。
マネキンや売り場で取り扱う商品など、百貨店にちなむものをお化けのモチーフに選び、世界観を演出するこだわりっぷり。
リハーサルは順調に進み、イベント当日の31日、普段とは違う松屋銀座流の“恐怖のおもてなし”は、「(Q.また百貨店に来たい?)また昼に見たらここにお化けが出てきたと思うかもしれない」「子どもたちにとって何度も足を運んだデパートは思い出が残ると思うので、(大人になっても)『また行こうかな』と思うはず」「来年もまたやってほしい」と、参加者の心にも響いたようです。
松屋販売促進課・川井八重専任係長:
私が小さい頃は、百貨店やデパートは子供の遊び場もあって、家族で行って楽しむみたいなイメージがあった。次の100年、次の200年と続いていけるためにも、今までやったことのない、挑戦したことのないエンターテインメントという意味では、色々な形でお客さまに驚きや楽しさを提供していける企画をやっていきたい。
 
         
         
        