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プレスリリース配信元:コスモヘルス株式会社

50代以上のシニア500名以上に『歯のメンテナンスと口腔健康意識』に関するアンケート調査を実施




シニア専門のマーケティングプラットホーム コスモラボ(会社名:コスモヘルス株式会社、本社:東京都港区、代表取締役社長 小塚 崇史)がシニア層の『歯のメンテナンスと口腔健康意識』に関するアンケートリサーチのレポートをリリースしました。本レポートでは、50歳以上のシニア層を対象に、歯・歯茎の健康状態や、歯周病経験、定期健診の頻度、日常ケアや咀嚼力維持の取り組みなどについて意識と実態調査を実施しました。シニア世代における口腔健康管理の実態と課題が明らかになりました。

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https://cosmolab.jp/lp/research/

国立長寿医療研究センターが発表した研究(2025年3月)により、歯周病と認知機能低下の関連性が改めて明らかになりました。口腔の健康が“噛む力”や“食事の楽しみ”だけでなく、脳の健康や日常生活の自立にも深く関わることが科学的に示され、「歯のメンテナンス」が人生後半の大きなテーマとして注目されています。

こうした背景のもと、当社ではシニア世代を対象に、歯のメンテナンス習慣やニーズについてアンケート調査を実施しました。シニアの皆さまが、より健やかに毎日を過ごすためのヒントを本調査から探ります。

調査トピックス
◆6割が歯の健康を実感
ご自身の歯や歯茎の健康状態について、「まあまあ健康」(48.6%)と「とても健康」(10.8%)で6割が良好と答える一方で、「あまり健康ではない」(27.2%)や「問題が多い」(13.3%)も多く、シニアの歯の健康感は二極化しています。

◆約4割は歯周病診断経験あり
これまでに歯周病と診断されたことが「ある」(40.3%)と回答した層が4割に達し、「わからない」(9.1%)も一定数存在します。自覚症状が乏しい歯周病は潜在層を含め、幅広い年代でリスクが広がっています。

◆歯の予防意識の差が鮮明に
歯科医院での定期健診やクリーニングの頻度について、「3か月に1回程度」(41.5%)と高頻度層がいる一方で、「ほとんど行っていない」(26.3%)も多く、通院習慣は二極化しています。予防意識の高さと未受診層の乖離が鮮明になりました。

1:現在、ご自身の歯や歯茎の健康状態についてどう感じていますか?(有効回答者数:518名)
「まあまあ健康」(48.6%)が最多で、「とても健康」(10.8%)を含めると約6割が良好と感じています。一方で「あまり健康ではない」(27.2%)と「問題が多い」(13.3%)を合わせた約4割は不安を抱えており、健康感は二極化しています。
背景には定期健診や補助的ケア習慣の差、既往症の有無などが影響していると考えられます。自己評価が高い層でも加齢に伴う機能低下は避けられず、過信によるケア不足を防ぐ啓発が求められます。



2:これまでに歯周病と診断されたことはありますか?(有効回答者数:518名)
診断歴について「なし」(50.6%)が最多ですが、「ある」(40.3%)も高く、シニア層に歯周病が広く浸透している実態が浮き彫りとなりました。「わからない」(9.1%)も一定数存在し、自覚の乏しさや診断の曖昧さが見られます。
歯周病は進行しても自覚症状が軽微な場合が多く、未治療や放置がリスク拡大につながります。定期的な健診による早期発見や、家庭でのフロス・歯間ブラシ活用など多角的な対策が必要であり、未診断層への啓発も重要です。



3:歯科医院での定期健診やクリーニングはどのくらいの頻度で受けていますか?(有効回答者数:518名)
「3か月に1回程度」(41.5%)が最多で、予防意識の高さを示す一方で、「ほとんど行っていない」(26.3%)も四分の一超存在し、健診習慣は二極化しています。「半年に1回程度」(17.8%)や「1年に1回程度」(14.5%)といった中間層も一定数おり、全体として頻度は分散傾向です。
受診しない背景には費用やアクセス、痛みへの不安があると考えられ、負担の軽減策や巡回型健診などの仕組みづくりが有効といえます。



4:普段行っている歯周病予防のためのケアはありますか?  (複数回答可)(有効回答者数:518名)
「毎日の歯みがき」(88.8%)が圧倒的に多く、基本的ケアは広く浸透しています。しかし「デンタルフロスや歯間ブラシの使用」(47.3%)、「洗口液(マウスウォッシュ)の使用」(28.8%)といった補助的ケアは半数未満にとどまり、十分に普及していません。
「規則正しい食生活」(29.2%)は一定層が実践していますが、「特にしていない」(7.7%)も存在します。日常ケアは習慣化しているものの、質的な充実や補助的手段の定着が今後の課題といえます。



5:硬い食品(肉・根菜・ナッツ類)を食べることに不自由を感じますか?(有効回答者数:518名)
「全く感じない」(51.0%)が最多で、半数以上は咀嚼力に自信を持っています。しかし、「やや感じる」(38.6%)や、「かなり感じる」(9.3%)を合わせると約半数は不自由を抱えており、加齢に伴う咀嚼機能低下が進んでいることが示唆されます。
「ほとんど食べられない」(1.2%)は少数ですが、低栄養や生活の質低下につながる可能性があります。違和感を早期に受診へとつなげる仕組みづくりが求められます。



6:噛む力を維持するために行っていることはありますか?  (複数回答可)(有効回答者数:518名)
「よく噛んで食べる習慣」(48.1%)が最多で、「歯科での定期チェック」(40.9%)も比較的高く支持されています。一方で「特に意識していない」(35.1%)も多く、意識層と無意識層の差が鮮明です。
「硬めの食材を食べる」(16.0%)の実践は限定的で、咀嚼力維持への具体行動が十分に浸透していません。日常習慣と医療機関活用の両面で支援を強化し、未実践層に向けた啓発が必要と考えられます。



7:歯や噛む力を考えて、意識して摂っている食品はありますか?(複数回答可)(有効回答者数:518名)
「野菜(主に根菜)」(44.4%)が最多で、「魚・肉」(39.8%)、「ナッツ類」(36.5%)、「海藻(昆布など)」(34.4%)も高い水準でした。しかし「特に意識していない」(34.4%)も同率で存在し、意識の差が大きいことが分かります。
「乾物(するめ・煮干しなど)」(20.8%)は咀嚼力維持に効果的な食品ですが、実践者は少数派です。食生活における意識層と無関心層の二極化が浮き彫りになり、啓発と実践サポートが求められます。



8:現在、ご自身の歯の本数はどのくらいありますか?(有効回答者数:518名)
「20本以上ある」(56.9%)が最多で、シニア層の半数以上は一定の咀嚼機能を保持しています。しかし、「10~19本ほど」(27.0%)や「1~9本ほど」(10.0%)を合わせると約4割は一定数の歯を失っており、加齢に伴う影響が顕著です。
「自分の歯はなく、総入れ歯を使っている」(3.1%)や「わからない」(2.9%)も一定数存在し、残存歯数には大きな個人差が見られます。残存歯数は生活の質や健康寿命と直結するため、継続的な管理が不可欠です。



総評
本調査から明らかになったのは、シニア層の口腔健康における「二極化」と「ケア習慣の偏り」です。歯や歯茎の健康状態は「まあまあ健康」(48.6%)が最多でしたが、「問題が多い」(13.3%)を含む不安層も4割存在し、健康実感は大きく分かれています。

歯周病経験は「ある」(40.3%)と高く、さらに「わからない」(9.1%)層を含めると潜在的リスクは拡大しています。定期健診では「3か月に1回程度」(41.5%)の高頻度受診層がいる一方、「ほとんど行っていない」(26.3%)も多く、意識や環境による格差が浮き彫りです。

予防ケアでは「毎日の歯みがき」(88.8%)が定着していますが、「デンタルフロスや歯間ブラシの使用」(47.3%)や「洗口液(マウスウォッシュ)の使用」(28.8%)は普及途上で、補助的ケアが課題です。硬い食品を食べることへの抵抗感について、「全く感じない」(51.0%)と回答する層が多い一方で、半数は不自由を抱え、歯の本数も「20本未満」が40%に達しており、加齢に伴うリスクが鮮明です。

総じて、シニアの口腔健康は健康層と不安層が併存し、セルフケアや通院習慣にも分断が見られます。今後は、補助的ケアや健診未受診層への働きかけ、咀嚼力維持に資する食習慣支援など、個別性に応じた取り組みが求められます。


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調査概要

■調査方法:ネットリサーチ
■調査地域:全国
■対象者 :「コスモラボ」のアンケートモニター
■回答総数:518
■調査対象期間:2025年9月17日

データのご利用に関して

レポートの著作権は、コスモヘルス株式会社が保有します。
調査データの引用・転載の際は、「コスモヘルス株式会社調べ」と出典を明記いただき、
引用元として、下記リンクを記載いただきますようお願いいたします。
https://cosmolab.jp/report/tooth_2509/

また、併せて広報担当までご連絡をお願いいたします。
https://cosmolab.jp/contact

会社概要

◾社名 :コスモヘルス株式会社
◾代表者:代表取締役社長 小塚 崇史
◾本社 :東京都港区新橋1-12-9-10F
◾設立 :1984年7月1日
◾資本金:1億円
◾URL :https://www.cosmohealth.co.jp/

【参考文献・出典】
国立長寿医療研究センター(2025)「認知機能と歯周病についての研究成果を公開」
https://www.ncgg.go.jp/hospital/monowasure/news/20250304

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