安倍元総理を手製の銃で撃ち、殺害した罪などに問われている山上徹也被告(45)の裁判員裁判の3日目の審理が、きょう=30日午後1時過ぎから始まりました。
法廷では山上被告を取り押さえた警察官の証人尋問が開かれ、警察官は「身柄を取り押さえたとき山上被告は『当たったか』という言葉を発していた」と証言しました。
■「取り押さえたときに被告が『当たったか?』という言葉を発していた」
山上被告は2022年7月、参議院議員選挙の応援演説中だった安倍元総理を手製の銃で撃って殺害した罪などに問われ、殺人罪については「全て事実です。間違いありません」と述べ、起訴内容を認めています。
30日の裁判では、事件当時、山上被告を取り押さえた警察官の証人尋問がまず行われました。
警察官は「(べつの警察官と)2人で身柄を取り押さえたときに被告が『当たったか』という言葉を発していた」と証言しました。
これに対し、検察側が「どういう意味だと思いますか?」聞くと、警察官は「なにかが発射され、被害者に当たったか確認していると思った」と答えました。
■山上被告 証人尋問を片肘をつきながら聞く
山上被告は上下とも黒い服を着ていて、眼鏡をかけ、長い髪を後ろでくくっている姿は前日と変わった様子は見られません。
警察官に対する検察側の証人尋問を、片肘をつきながら聞いていました。