兵庫県丹波篠山市から、秋のぜいたくな味覚「美人豆」が、ことしも出荷シーズンを迎えた。

関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」では秦令欧奈アナウンサーが現地から、一般の枝豆とは一線を画す高級黒枝豆の魅力を伝える。

■黒枝豆と一般的な枝豆の違い

【秦令欧奈アナウンサー】
丹波篠山市は黒豆の名産地として知られていますが、今回紹介するのは「黒枝豆」。

一般的な枝豆と黒枝豆は、そもそも豆の種類自体が異なります。

黒枝豆とは、黒豆を完全に成熟させる前に収穫したもの。つまり、同じ黒豆という種類でも、成熟させたものが「黒豆」、成熟前に収穫したものが「黒枝豆」と呼ばれています。

茶色く色づいたさやが、今の時期の食べ頃です。

「黒枝豆」(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より)
「黒枝豆」(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より)
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■ブランド黒枝豆「美人豆」の特徴

丹波篠山の黒枝豆の中でも、ブランド化された高級品種が「美人豆」です。

GREENDAYS FARMの上本浩之さんによると、美人豆の最大の特徴は、黒枝豆の中でも特に「甘み」、「うまみ」、「コク」の濃さにあります。

具体的な甘さについて、上本さんは「糖度で表すと30度から最大45度くらいまで上がります」と説明。これは一般的なマスカット(糖度20〜25度)の1.5〜2倍にも相当する驚異的な甘さです。

ブランド黒枝豆「美人豆」の特徴(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より)
ブランド黒枝豆「美人豆」の特徴(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より)

■美人豆の栽培へのこだわり

この驚くべき甘さの秘密は、土壌づくりにあります。上本さんは「土づくりからこだわっていて、海のミネラルをたくさん入れます。魚肥、にがり、こういうものを使用して、月の満ち欠けのタイミングによって適期作業というものを心がけております」と語ります。

この美人豆の開発には10年以上の歳月を要したそうで、上本さんの長年の努力が実を結んだ特別な一品です。

美人豆の栽培へのこだわり(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より)
美人豆の栽培へのこだわり(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より)

■食べ方と入手方法

おすすめの食べ方は、まずはシンプルに塩ゆでで。ただし、一般的な枝豆よりも粒が大きいため、茹で時間は30〜40分と長めに取るのがポイントです。

時間をかけてじっくり茹でると、栗のようなほくほく感と甘みが引き立ちます。塩ゆで以外では、豆ご飯にするのもおすすめとのこと。

気になる入手方法ですが、美人豆は丹波篠山市にある「GREENDAYS FARM」の直売所とオンラインストアでのみ販売されています。価格は500グラムで2500円。一般的な黒枝豆より高価ですが、一度食べるとその価値を実感できる逸品です。

販売期間は10月末から11月中旬までの限られた時期のみ。一般的な黒枝豆の販売ピークが10月であるのに対し、美人豆は少し遅れて登場します。

秋の贅沢な味覚を求める方は、この期間を逃さず、果物よりも甘い幻の黒枝豆「美人豆」をぜひ一度ご賞味ください。

(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2025年10月30日放送)

「GREENDAYS FARM」のみなさん(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より)
「GREENDAYS FARM」のみなさん(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」より)
関西テレビ
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