「札幌市東区の住宅街の中にシカが出没しています。草むらの奥でじっと動かないでいるようです」(川瀬雄也 記者)

 頭に立派なツノが生えた推定3歳のシカと、1歳から1歳半くらいのオスジカ。

 10月29日午前6時10分ごろ、「大きなシカ2頭が高架下の緑地をうろついている」と110番通報がありました。

 現場は、札幌市東区東苗穂5条1丁目。

 目の前に国道274号線があり、交通量が多い場所で、住民からは驚きの声が…。

 「なんでこんなところに出るんだろう。どこから来たのか」(近所で働く人)

 「シカは初めて、キツネはよく見る」(通勤中の人)

 実は周辺ではシカの目撃が相次いでいます。

 現場から西に4キロほど離れた北28条東2丁目の住宅街付近でも10月26日にオスジカの目撃情報が3件ありました。

 豊平川や創成川から来たのでしょうか…。

 秋はシカの動きが活発になる時期で、札幌市は注意を呼びかけています。

 シカとの交通事故は10月、11月が一年で最も多くなる時期です。シカの繁殖期で活発になることが背景にあります。

 事故にあわないためにどうしたらいいのか。シカの特徴は以下の通りです。
・群れで動くため続けて飛び出す
・音に反応し路上で立ち止まる
・舗装道路ではひづめが滑り動きが鈍くなる

 山間部でブレーキ痕を見つけたら、過去にシカが出没した可能性があり、注意が必要です。

 シカを目撃したらスピードダウンを心がけるようにしてください。

北海道文化放送
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