佐賀市川副町の海童神社でこのほど秋の例祭が行われ、豊作や海の恵みに感謝して勇壮な浮立が奉納されました。神輿の担ぎには陸上自衛隊・佐賀駐屯地の隊員も参加し、地域住民と交流を深めました。
佐賀市川副町で行われた海童神社の秋の例祭。
毎年この時期に開かれ豊作や海の恵みなどに感謝するもので、奉納される浮立には300年以上の歴史があります。
この伝統行事に今年は新たな参加者が加わりました。
7月に川副町に新設された陸上自衛隊・佐賀駐屯地の隊員たちです。
この日は約20人の隊員が笛や太鼓などの道囃子とともに神輿を引いて地域を練り歩く神輿巡行に参加。道中で出会った地元の人たちは「神様の徳をいただける」として賽銭を入れ神輿の下をくぐっていました。
【地域住民】
「ごはん食べるときに隊員とちょっと話して和気あいあいと」
【地域住民】
「行事でちょっとずつ隊員と仲良くなれていいんじゃないかと思う」
神社に着いた一行は台から神輿をおろし力を合わせて本殿へ運びます。
この例祭の見どころは佐賀市の重要無形民俗文化財に指定されている「天衝舞浮立」。
境内では雨にも負けず勇壮な舞が披露され、地域の人と一緒に隊員も見入っていました。
【隊員】
「地域の人たちの大事に守ってきたまつり、長く続くまつりに参加できて、地域の人と交流できたのがとてもよかった」
【隊員の子供】
「貴重な旗持の体験ができてとてもよかった。来年も参加したい」
【隊員】
「個人的にもとても楽しい経験ができたしいい経験ができたので、今後もこういった機会があったら積極的に参加していきたい」
【海童神社奉納浮立保存会 古賀初次会長】
「重い神輿は私たち高齢者には荷が重いので本当に助かった。自衛隊の人たちと一緒になってこの町を活性化に繋げていけるよう努力したい」
高齢化などで担い手が不足し伝統行事の存続が不安視されている南川副校区。
一方で、新たに地域の一員となった隊員には、地元の文化を守り共に発展を目指す仲間としての活躍が期待されています。