島根県出雲市のトキ分散飼育センターで、2025年に孵化した幼鳥4羽が、放鳥の訓練のため新潟県の佐渡島にある保護センターへ向けて移送されました。
出雲市のトキ分散飼育センターから移送されたのは、2025年5月に孵化したトキの幼鳥4羽です。
1羽ずつ木箱に入れられ、28日にトラックで新潟県の佐渡トキ保護センターへ向けて出発しました。
国の特別天然記念物のトキは、鳥インフルエンザなどの感染症で絶滅するのを防ぐため、全国各地で分散飼育していて、出雲市では2011年から保護・繁殖に取り組んでいます。
出雲から佐渡への移送は、今回の4羽をあわせてこれで67羽になりました。
出雲市トキ分散飼育係・大國和久さん:
今後も継続して繁殖させて、幼鳥を佐渡に送ることが大事な役割なので、それを継続していくことが、出雲市での放鳥に繋がっていくと思うので、今後もしっかりやりたい。
佐渡に移送されたトキは、野生復帰に必要な訓練を経て、早ければ2026年春にも放鳥される予定です。