アメリカ・ニューヨークの旅行会社の担当者が長野県茅野市を訪れ、凍み大根など伝統の食材を使った料理を体験しました。県は、県内の自然や文化などを生かし、滞在期間が長く、旅行消費額が高い客層の誘客を進めたいとしています。

しっかりと出汁がしみ込んだダイコンの煮物。使われているのは凍らせながら乾燥させた「凍み大根」です。

溶き卵をかけ、熱を加えて完成したのは、「凍み豆腐の卵とじ」。

諏訪地域の冬の寒さを生かした伝統の食材を使った「凍み料理」です。

その料理を味わったのは、アメリカ・ニューヨークの旅行会社の社員です。

これは、県が企画した旅行のモデルコースの視察ツアーです。

県は訪日客が増える中、より滞在期間が長く、旅行消費額も高い傾向にあるアメリカやヨーロッパの富裕層の誘客に力を入れています。

富裕層の旅行者は、旅先での体験を重視することから、諏訪地域や松本地域でさまざまな体験をするコースを用意しました。

ひなの方 店主・清水寿美子さん:
「これもフリーズドライ。こういった大豆製品でたんぱく質を補っている」

その一つが「凍み料理」の体験です。茅野市の飲食店の店主から教わりながら、凍み大根や凍み豆腐、寒天などを使った料理を作りました。

参加者:
「いただきます」

参加者:
「すごくいい体験ができた。職人に出会うなどの、本物の体験を探している人もいる。いろんな人に勧められそう」

視察は10月29日までで、木曽の漆器づくりなどを体験する予定です。

県 観光誘客課・降旗萌さん:
「地元ならではの魅力を感じていただいて、来ていただける外国人が増えればいい」

長野放送
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