秋田県内でクマの人身被害が相次いでいることを受けて、鈴木知事は28日に防衛省を訪れ、クマの捕獲に向けて自衛隊の派遣を検討するよう要望することを明らかにしました。一方、秋田市の千秋公園のクマは依然捕獲に至っていません。
秋田県内では2025年、10月26日までにクマに襲われて52人がけがをし、2人が命を落としていて、例年にない異常な状態が続いています。
こうした状況を受け、鈴木知事は27日、28日に防衛省を訪れ、小泉進次郎大臣にクマの捕獲活動の支援に向けて自衛隊の派遣を検討するよう要望することを明らかにしました。
鈴木知事:
「クマの駆除自体は法的権限によってできないため、本体業務以外の部分、後方支援、側面からのサポートをお願いしたいと思っている。箱わなは大きくて重いので、運搬や設置、大量に仕掛けている箱わなにかかっているか見回りに行ったり、駆除した個体を解体処理したり、権限や資格が必要ない部分について自衛隊の力を借りたい」
ところで、26日午前6時15分ごろ、秋田市の千秋公園の本丸で、体長約1メートルのクマ1頭がやぶに入っていくところをパトロール中の警察官が目撃しました。
これを受け秋田市は、公園内の立ち入りを制限し、はちみつと米ぬかを入れた箱わなを設置しましたが、丸1日たった27日も捕獲には至っていません。