花火で威嚇し追い払おうとしているのは1頭のクマ。
撮影者によりますと、栃木県日光市の宿泊施設の敷地内に約70cmのクマが現れ、警察や猟友会が追い返したといいます。
クマの目撃件数が10月だけで約4000件にのぼっている秋田県。
26日も鹿角市で85歳の女性が自宅敷地内で体長約1.2mのクマに襲われました。
秋田市の民家では6日間で5回もクマが出没していたといいます。
クマが出没した家の主婦:
やばーい!
チラッと目を向けやがて斜面を駆けあがっていきます。さらに…。
クマが出没した家の主婦:
クマ来た!同じ道じゃない、やっぱり通って行くの。いいよ、パパ行かないで!危ないから
周辺でもクマがうろつき市は警戒を強めているといいますが…。
クマが出没した家の主婦:
クマが通学路に出ると(子供が)帰れないんです、朝もですよ。もう、だから送り迎えだらけです
秋田県では10月に入り35人がクマ襲われうち1人が死亡。
こうした事態を受け、秋田県の鈴木健太 知事は防衛省に自衛隊の派遣の検討を要望する方針を示しています。
人の生活圏で目撃情報がたえないクマ。
静岡県によりますと、県内では2025年度クマによる人的被害は出ていませんが、78件の目撃情報が寄せられています。
県は目撃情報をまとめた出没マップを公開し、注意を呼びかけています。
こうした中で関心が高まっているのが対策グッズです。
アウトドアショップのSWEN焼津店。
クマ鈴やクマスプレーなど4種類の対策グッズを扱っています。
SWEN焼津店・谷川新治 店長:
去年も非常に多いと感じたが今年もそれと同じくらい、もしくは去年以上の問い合わせがある
中でも特に問い合わせが多いのが撃退用のクマスプレーです。
SWEN焼津店・谷川新治 店長:
(クマスプレーは)今まで輸入品が中心でしたが、今年は純国産のものが好評です
価格はホルダー付きで1万円を超えますが、円安の影響もあり同じ性能の海外のものよりも比較的安くなっています。
また、2025年はこれまで以上に普段登山をしない人たちも護身用として備えようとする動きがあるといいます。
SWEN焼津店・谷川新治 店長:
(クマ鈴は)自分たちが住んでいる地上からクマのいる自然へ入っていくところで気づいてもらう出会わないためのグッズ。いま出会ってしまう環境が増え、クマスプレーやホーンで安全対策を万全にし、”かもしれない”と考えてもらえれば安心なのでは
11月下旬からとされる冬眠を前にさらなる注意が必要です。