春高バレー石川県代表決定戦。男子は4年連続の優勝を目指す小松大谷と創部1年目、金沢学院大学附属。女子は2年連続の春高を目指す航空石川と雪辱を期す金沢商業の対戦となりました
25日、いしかわ総合スポーツセンターで行われた県代表決定戦。
男子は10年連続の決勝進出、王者・小松大谷と創部1年目、1年生だけで勝ち上がってきた金沢学院大学附属。試合は小松大谷の1年生エース、奥田が第1セットから躍動します。
奥田の活躍などで小松大谷が第1セットを先取します。
盛り上がる応援席に、ひときわ大きな声で声援を送る生徒がいました。
「中谷緊張しとるんちゃうか」「チャンス!チャンス!」
小松大谷の3年生、藤野鼓巳さんです。
藤野さんは実は…。
実況:
「2年生エースの藤野」
今年1月の春高バレーでは、小松大谷のエースとしてチームを引っ張る活躍を見せていました。
しかし…。
藤野さん:
「大学受験を(スポーツ推薦ではなく)勉強で行きたいと考えていたのでそうなると両立が厳しいかなと思ってやめたって感じです。」
大学受験のため、引退を決断しました。
藤野さん:
「久しぶりにみんなの姿を見て「みんな成長しているな」っていうのを感じて本当に頑張ってほしい。王者としてのプライドを見せて圧勝してほしいですね。」
しかし第2セット。挑戦者の金沢学院附属が王者に襲いかかります。
Wエースの竹田と川口が躍動。小松大谷のアタックを粘り強く拾って得点につなげていきます。
そして…。
実況:
「第2セット、1年生チーム金沢学院が取り返しました!」
金沢学院附属がセットカウントをタイに戻します。
藤野さん:
「やばい。ちょっとやばいっすね。想定外ですね。外から見ると簡単に見えてしまうんですけど実際(コートの中に)入ってみるとめっちゃ難しい。」
Q 今の選手の気持ちはわかる?
「めっちゃわかります。「これ、とれるんだけどな」って外から思うんですけどやってみたらめちゃくちゃ難しい。まだいつもの小松大谷が出ていないなって感じるので今から緊張もほぐれてきて本来のプレーを見れると思うので期待したいと思います。」
すると小松大谷は藤野さんの言葉通り立て直します。バランスよく違う選手にトスを上げて点数を積み重ねると最後はエース・奥田が決め第3セットを取ると、第4セットも奥田を中心に得点を重ね迎えた小松大谷のセットポイント。
実況:
「優勝は小松大谷高校!」
藤野さん:
「良かったっすね、本当に。(伝えたいのは)「頑張ったね」っていうのと「お疲れ様」」
Q 春高は観に行く?
「ちょっときついかなって思います。石川から動画は絶対見ようかなと思っているので家の中か塾かどこかで大声で叫びながら応援するかなと思います。」
別の道に進んだ仲間の分まで。小松大谷は全国大会での活躍を誓います。
出島蓮キャプテン:
「春高では日本一を必ずとるので応援よろしくお願いします」
一方、女子は、2連覇を狙う航空石川が去年、22年連続全国大会出場の記録が途絶え、雪辱を期す金沢商業と対戦しました。
試合は第1セットから航空石川のエース、山田が攻守両面で存在感を見せると…航空石川は、地元、輪島市出身の日吉も…ピンチサーバーとしてチームに貢献。
第1、第2セットを航空石川が連取します。
そして迎えた第3セット。
金沢商業が意地を見せます。
「これが金沢商業のエース!」
キャプテンでエースの福島を中心に航空石川に食らいつきます。
しかし…。
「最後はエースの山田!」
セットカウント3対0のストレートで金沢商業を破り、航空石川が2連覇を果たしました。
小林由結キャプテン:
「3年間やってきたことは、自分たちの力になったと思うので、それを全部出し切ろうという思いでやってきました。航空らしさを忘れずに明るさや楽しさを全面に出して(全国で)勝っていきたいと思います。」
春の高校バレーは来年1月5日から、東京体育館で行われます。