将来性のある日本画家を表彰する「足立美術館賞」の授与式が25日、安来市の足立美術館で開かれ、受賞作品の展示が始まりました。

第31回足立美術館賞を受賞した作品は「人かげ」です。
山口県出身で日本美術院・同人の山本浩之さんが描きました。

足立美術館で開かれた授与式では、足立美術館の代表理事、足立隆則さんから賞状と副賞500万円が贈られました。

足立美術館賞は将来性ある日本画家の育成をめざし、日本画の公募展、院展の出品作の中から1点が選ばれます。
画家自身の心象を映し出そうとする姿勢と表現力が高く評価され、山本さんは2009年以来、2度目となる足立美術館賞を受賞しました。

足立美術館賞受賞・山本浩之さん
「人なのだけれど、人の目に見えない部分のような物を描き出せないだろうかと模索しました。絵を描く者として、とても大きな励ましを頂いた。とても嬉しいのが素直な気持ちです」

また足立美術館では、再興第110回院展が始まりました。
再興院展は、1898年に創立された「日本美術院」が主催する日本画の公募展で、日本美術院同人の新作や足立美術館賞を受賞した山本さんの作品など、約90点が展示されています。
院展は来月16日まで開かれています。

TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

鳥取・島根の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。