府中市は元幹部職員が行事にかかった食事代の不足分をまかなおうと福山市のホテルに依頼して架空の請求書を発行してもらい、約50万円を支出していたことを明らかにしました。
府中市などによりますと、去年市内で開かれた行事で食事を提供した福山市のホテルからの請求が想定より多額にのぼり参加費だけでは参加者の食事代がまかなえず、約50万円の不足が発生しました。
不足を知った当時の経済観光部長は別の費用で補填できないかと考え、別の日にこのホテルで開かれた行事の出展料という名目で請求書を発行するようホテル側に依頼。
市は請求書の通りにホテル側に約50万円を支払いました。
今年8月に内部通報があり、市が事案を把握。
市は今月ホテルから発行された支払い明細を確認し、補填があったと判断しました。
市はきょう開かれた市議会の委員会でこの事実を明かし、参考人として出席していた元部長も架空の事業での支出だったと認めました。
小野申人市長は「この経緯や同様の案件がないかは弁護士など第三者を踏まえて調査する」と話しています。