16年前に秋田県潟上市の路上で、歩いていた女性を脅迫して性的暴行を加え、けがをさせたとして強姦致傷の罪に問われている男の判決公判が24日開かれ、秋田地方裁判所は、男に懲役8年6カ月の実刑判決を言い渡しました。

判決を受けたのは、秋田市飯島川端の栗山大樹被告(48)です。

栗山被告は2009年3月の深夜、潟上市の路上を歩いていた女性を後ろから押し倒して松林に引きずり込み、顔を殴るなどの暴行を加えた上、胸を触るなどのわいせつな行為をして全治2週間のけがをさせたとして強姦致傷の罪に問われています。

裁判の争点は被告人が犯人であるかどうかで、検察は「被害女性に付着していた体液のDNA型が被告のものと一致している」と主張。弁護側は無罪を主張していました。

24日の判決公判で、秋田地裁の岡田龍太郎裁判長は、被告が犯人であると認定した上で「被害者に『抵抗すれば殺す』などと脅し、執拗に性行為を行うなど性欲を満たすための卑劣極まりない悪質な犯行。被害者は肉体的・精神的に計り知れない苦痛を受け、厳重な処罰は当然である」として、懲役8年6カ月の実刑判決を言い渡しました。

秋田テレビ
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