長崎市教育委員会は、24日に新たに発見した恐竜の歯の化石2点を公開しました。
2つは異なる種類の恐竜の化石と見られ、世界的にも珍しい発見だということです。
公開されたのは、ジュラ紀から白亜紀にかけて繁栄した草食恐竜「鎧竜」の歯の化石2点です。
2016年に長崎半島西海岸の約8千万年前の地層・三ツ瀬層で行われた長崎市と福井県立恐竜博物館の共同発掘調査で見つかり、研究が進められてきました。
研究を担当した長崎市恐竜博物館の小平さんによると、2つは歯の突起の数や、すり減り方などに異なる特徴があり、これまで発見のものと違う種類の鎧竜だった可能性があるということです。
同時期の地層から違う種類の鎧竜の化石が見つかったのは国内では初めてで、海外でも稀だということです。
学芸員 小平将大 さん
「アンキロサウルスか、ノドサウルスかといった細かい分類までは見ることが出来ないが、少なくとも2種類以上、長崎市で同じタイミングで共存していたことが重要」「今回の研究が論文などで整理できたら、世界的な鎧竜の研究者にも貢献できる」
化石は、25日から12月7日まで長崎市のベネックス恐竜博物館で無料公開されます。