兵庫県の西宮警察署で、事件の証拠品として保管していた覚醒剤を紛失していたことが明らかになりました。誤って廃棄したものとみられています。
兵庫県警によると今月2日、西宮署で検察庁に証拠品を送致しようとしたところ、証拠品などを保管する鍵付きのロッカーから覚醒剤の粉末0.05グラムがなくなっていることが発覚しました。
この覚醒剤は去年5月、物損事故を起こした車から押収したもので、吸引用のガラスパイプに付着していました。
西宮署では覚醒剤とガラスパイプをそれぞれ別の小袋に入れて、チャックの付いた大きな袋にまとめて鍵付きのロッカーで保管していたということです。
ガラスパイプの入った小袋には証拠品を管理するためのバーコードが貼られていましたが、覚醒剤の入った小袋の方にはバーコードが貼られておらず、兵庫県警はこの小袋を誤って廃棄した可能性が高いとみています。
兵庫県警刑事企画課は「証拠品の紛失はあってはならない。今後、より一層管理を徹底していく」とコメントしています。