千葉県市原市のホテルで2024年、女性従業員を殺害し現金を盗んだ罪に問われている男の裁判で、24日、検察側は懲役22年を求刑しました。
江川敦被告は2024年11月、市原市のホテルで従業員の佐伯仁美さんの首を包丁で切りつけるなどして殺害したうえ、事務室のレジから現金1万2600円を盗んだ罪に問われています。
24日の論告で検察側は、「被害者が一人で働いているところを狙い、防犯カメラにタオルを被せるなど計画を立てていた」とした上で、「被害者に好意を拒まれたことによる生命を軽視した犯行で、ストーカー殺人的要素が認められ、強固で確定的殺意に基づく」と指摘し、懲役22年を求刑しました。
これまでの裁判で、佐伯さんに一方的に好意を寄せていた江川被告は、ホテルで一緒に働いていた際、自分の勤務時間終了後もホテルに残り、佐伯さんに言い寄っていたことを店長に注意されていたことが明らかになっています。
弁護側は「店長から怒られることに恐怖心があった。防犯カメラにタオルを被せるなどしたのは店長に叱られないためのもので、殺害に計画性はない」などと主張し、懲役14年を求めました。
判決は30日に言い渡されます。