若者を中心にオーバードーズが問題となっていることを受け、厚生労働省は、販売規制の対象となる成分の拡大を検討していることが分かりました。
薬を過剰摂取する「オーバードーズ」をめぐっては、若者を中心に市販薬の乱用が広がり、社会問題となっています。
現在、「乱用のおそれのある医薬品」には6成分が指定され、販売には「原則1人1包装」といったルールが設けられていますが、規制対象外の成分の乱用も確認されています。
厚労省は2024年、調査を実施し、咳止め成分「デキストロメトルファン」など2成分を直ちに「乱用のおそれのある医薬品」に指定するべきだとする見解をまとめました。
今後、この調査を踏まえて年内にも専門部会を開き、どのような成分を指定するか議論する方針です。
2026年5月に施行される改正医薬品医療機器法では、指定成分を含む薬について、若年層に対し適正量に限って販売するなど規制が強化されます。