「PANTES」(パンテス)の店名で東京都内を含む複数の店舗を運営していた福井市のパン製造販売「PANTES365Japan」が福井地裁から破産手続き開始決定を受けたことが分かりました。負債総額は約5600万円の見込みです。
民間の調査会社・帝国データバンク福井支店などによりますと、同社は2007年に創業し2009年に法人化。東京都と福井県内で5店舗を運営し、一部店舗ではカフェを併設していました。
しかし、多店舗展開による固定費の負担が重く、直営店を2店舗まで減らしたうえで、食品スーパーなどへの卸売りを強化。補助金を活用して急速冷結庫を導入し、2024年9月期には年間約1億2000万円を売り上げていました。
2024年3月に敦賀店、同年12月には春江店をオープンし、2025年4月には本店をリニューアルするなど積極的な展開をみせていましたが、集客が伴わず売り上げが低迷。人手不足も加わったことから7月末に春江店、9月末には本店を休業し、事業を停止していました。
負債総額は債権者76人に対し5600万円の見込みです。
