「障害があっても海水浴を楽しみたい」そんな思いに応えました。車いす利用者に海で楽しんでもらうイベント『天草バリアフリービーチ』が先日、天草市でありました。
【NPO法人『UDくまもと』内賀島(うちがしま)守(まもる)理事長】
「東京とか大阪ではだいたい車いすの方でも、ほぼほぼビーチで遊べる状態になっているということが、なぜ九州ではできないか、ということで、だったら九州でもやってみようよ」
天草市にある本渡海水浴場。
こちらで先月行われたイベントが『天草バリアフリービーチ』です。
熊本の観光地のバリアフリー情報などを発信するNPO法人『UDくまもと』が、障害がある人たちにも天草の海を楽しんでもらおうと去年に続き企画しました。
砂浜に設置されたのは、車いすが通れる長さ15メートル、幅1.5メートルのマット。
参加者はボランティアの介助を受けながら水に浮く専用の車いすに乗って海水浴を楽しみました。
【熊本市からの参加者 上村 真弓さん】
「とても楽しかったです。30年ぶりに海に来たので、砂浜から車いすで行けるって、すごかったです」
【菊陽町からの参加者 南 祥太さん】
「海の中で泳ぐのが小学校以来。冷たいと思ったけど、すぐ慣れた」「揺れがなくて、そのまま(車いすで)海に入っていけたのですごいなと思った。水陸両用みたいで」
また、参加者たちはSUPのボードに一緒に乗って水の上をゆっくりと進みながら天草の海を満喫していました。
【益城町からの参加者 岩下 啓三さん】
「結構慣れてきたら、すごく気持ちよくて」「ボランティアの方がおられますので、そういった方たちの助けを借りながら、こういったイベントに参加することができてすごく楽しめています」
【NPO法人『UDくまもと』内賀島 守 理事長】
「(イベントを)やってよかった。その一言ですね」「今年で2回目で、回を重ねるごとに(参加者の)人数も増えているので、チェア(専用の車いす)自体も熊本で購入できないかということで行政と話して、置ける場所と購入できる補助金を探しながら来年度以降も続けていきたいと思っています」
障害があっても、なくてもともに海で楽しいひと時を…。
主催者は「毎年続けたい」と意気込んでいます。