「郷土の偉人」をしのびながら、月見と音楽を楽しみました。
熊本出身の幕末の思想家・横井 小楠の功績を広く知ってもらおうというイベントが先日、熊本市東区の『四時軒』で開かれました。
【横井小楠 顕彰会 光岡 和隆 会長】
「歴史を〈学ぶ〉のではなく、歴史から学んだことを自分の未来に〈生かす〉、それが大事」
明治維新に大きな影響を与えたといわれる幕末の思想家、横井 小楠。
私塾『四時軒(しじけん)』を開き、多くの優秀な門弟を輩出しました。
小楠をしのぶとともに、月見や音楽を楽しんでもらおうと熊本市が企画したこのイベントには、約100人が参加しました。
まず初めに、横井 小楠 顕彰会の光岡 和隆 会長が、福井藩の改革を成功させるなどした小楠の功績について講演。
そして、あたりが暗くなると…。
ピアノ、バイオリン、コントラバスが奏でる美しい音色とともに、参加者は秋の夜空を見上げ月見を楽しみました。
【参加者】
「月にちなんだ曲が演奏されていて、いい」「こんないい所が地元にあったなんて」「横井小楠の業績や、みんなに与えた影響などこんなにすごい人が地元にいたのだと分かった」
【横井 小楠 記念館 四時軒 興梠 尚稔 館長】
「横井小楠のことを知らない熊本県民、熊本市民が多い。こうしたイベントなどを通して(横井小楠に)親しんでもらい、広めていけたら」美しい音の調べに耳を傾けながら、「郷土の偉人」に思いをはせた秋の夜でした。