仙台市教育委員会は、小中学校で行っている水泳の授業について、来年度以降、順次、学校のプールではなく民間の屋内プール施設に切り替える方針を決めました。

仙台市立の小中学校では現在、学校のプールを使って水泳の授業をしていますが、屋外であることから近年は、熱中症の危険性が高いことや、教職員の負担などが課題となっていました。

こうした状況を受け、仙台市教委では来年度以降、段階的に約180の市立小中学校で、学校のプールを使わず、民間などの屋内のプール施設を使って、水泳授業を行う方針を決めました。

仙台市教育委員会 岡本直哉健康教育課長
「天候や気温の影響を受けることなく、計画的に授業を実施できていることに加え、児童生徒の個別の泳ぐ力に対応した指導体制の構築と安全確保が、より確実なものとなる効果を確認している」

今回まとめた水泳授業の在り方に関する中間案では、民間への委託はプールの築年数などを考慮し、複数年かけて実施することや、授業は教員が行い、新たに補助として民間指導員を配置することなどが盛り込まれました。

また授業の実施時期について、屋内施設であることから、夏だけでなく1年を通して行えるとしています。

一方、老朽化が進む既存のプールは、今後10年ほどかけて段階的に取り壊される予定です。

仙台放送
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