宮崎県産の牛肉と豚肉の質の向上をめざす県畜産共進会が宮崎県都城市で開かれました。

県畜産共進会は、家畜の改良と飼育技術の向上につなげようと、県畜産振興協議会が毎年開いているものです。
10月21日は県内各地から、肉牛101頭と肉豚144頭が出品されました。

このうち肉牛の部の審査では、肉の色合いや質のほか、今回から新たに脂のくちどけの良さの指標となる「MUFA値」が加わり、総合的な評価が行われました。

審査の結果、グランドチャンピオンには、都城市の清水裕一郎さんが輝き、その後行われた競りで、1キロ1万440円の最高値で競り落とされました。

また、平均価格は1キロあたり3278円で、去年より10円安くなりました。

(宮崎県畜産振興協議会 坂下栄次会長)
「ボリュームがあって、歩留まりのいい肉が多くなったなという気がする。(一方で)宮崎牛の中でオレイン酸値(MUFA値)の幅、上と下の差が開いてきたなというのは若干感じられる。消費者から愛される宮崎牛を作らないといけないと思っている。」

肉牛を巡っては、繁殖・肥育農家の減少や飼料の高騰、枝肉相場の低迷が課題となっていて、県などは、キャンペーンによる県民への消費拡大や、海外への輸出拡大を進めていきたいとしています。

テレビ宮崎
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