宮城県知事選(10/26投開票)に立候補した金山屯氏(85)に単独インタビュー
金山氏の【後編】は、「みちのくを盛り上げたい」という訴え、インバウンド、現県政の評価、人口減少対策、みやぎ型管理運営方式・4病院、外国人材、土葬、選挙戦への姿勢までを、本人の言葉で掲載する。
ハイライト(要点)
・みちのく:戊辰戦争以降の「東北蔑視」意識を問題視
・インバウンド:皇室外交が経済効果を生むと主張
・現県政の評価:個別政策は「産官学で検討、知事は判断」
・人口減少:女性の地位向上が前提
・外国人材:多文化は容認だが「まず日本の若者の人材育成」
・土葬墓地:受け入れ体制を整え「場所をつくる」べき
Q. 「みちのくを盛り上げたい」とは?
全選挙をみちのくで戦ってきた。戊辰戦争の後遺症が残る。東日本大震災対応や人事を見ても西が東を落としめていると感じる。宮城から総理大臣が出ていないことも屈辱。今の大阪出身の知事を倒す気持ちで臨む。会津藩が靖国に祀られていないことにも強い疑問がある。屈辱を晴らしたい。
Q. インバウンドをどう強化しますか?
雅子さまの傷心は経済的にマイナス。皇室外交が動けば大きな経済効果がある。六魂祭に外国人がいなかったこともおかしい。現知事の間、インバウンドが盛り上がらなかった。皇室外交が進めば状況は変わる。
Q. 現県政の諸政策(4病院再編・半導体誘致・宿泊税・土葬検討等)を総括すると?
細かい政策は承知していない。そもそも課題は産官学が専門家を集めて検討し、知事は意見をよく聞いて決断するべき。知事個人が最初から答えるのは順番が違う。
Q. 人口減少対策については?
男女の差が原因になっている。女性がいきいきできる社会でなければ人口減少は止まらない。女性にゆとりがあって初めて出産の気持ちになる。憲法の男女平等が現実になっていない。皇室典範の改正もその流れに資する。
Q. みやぎ型管理運営方式(水道事業)については?
産官学から詳しい人材を集め部署を立ち上げ検討。知事は人の意見を聞いて判断する。個別案件に知事が口を挟むのは独裁に近い。
Q. 4病院再編については?
同じ。現状を知らないので答えようがない。
Q. 外国人材の受け入れをどう考えますか?
対象はまず日本人。人材育成は知事の大きな仕事。日本の若者の育成を疎かにして外国に頼るのは違う。外国からの応援は助かるが、主軸は日本の若い人材育成。
Q. 共生社会づくりについては?
多文化は受け入れる。ただし最初から他国の人材を当てにするのは違う。日本の若い人材をどう育てるかに専念すべき。
Q. 土葬墓地の整備については?
多文化を受け入れるなら土葬も否定しない。日本も元々は土葬。土壌問題は防ぎ得る。検討にとどめず、場所をつくって受け入れる。
Q. 「最後の選挙」どんな選挙戦を目指しますか?
日本は今おかしい。若者が元気がない。山形県知事選の際に成人式の会場付近で演説したら「変なおじさん」とされた。教育界はしっかりしてほしい。若者の犯罪増加も心配。学校現場の不祥事にも強い危機感。
プロフィール
氏名:金山 屯(かなやま・じゅん)/85歳
経歴:東京都出身。設備工事業代表など
※記載は取材時点。インタビュー収録日:2025年10月3日
編集注
・本文は候補者の見解に基づいており、数値・評価・歴史観は本人の主張です。
・語句や表現は意味を損なわない範囲で整文しました。
・公平性のため、全候補を同フォーマット・近似文字量で掲載しています。