宮城県知事選(10/26投開票)に立候補した金山屯氏(85)に単独インタビュー

立候補の動機、多選観、東京から多賀城への遷都、女性天皇を可能にする皇室典範改正など、本人の言葉を中心に掲載する。
【前編】は立候補の理由と主要争点(遷都・皇室典範)について聞いた。

ハイライト(要点)

・立候補の動機:「若者に伝えたいことがある。今回が最後の選挙」
・多選観:「結果を出す多選は歓迎。結果が伴わない多選は許せない」
・遷都:東京のリスク分散と「天皇ご一家・国宝の保全」を最優先に、多賀城遷都を主張
・皇室典範:「女性天皇を認めるべき。民意に反する男系限定は改めるべき」

Q. 立候補を決めた理由は?

今までに何回も選挙に出ています。ほとんど同じ理由で出ています。自称・憂国の侍。世の中がおかしくなっていると感じ、特に若い人たちを見てこの国は大丈夫かという危惧が日増しに強くなった。今回の宮城県知事選が最後になると思うので、背負って立つ世代に伝えることがあればという思いで一生懸命やりたい。

Q. 10回立候補してきた原動力は?

影でごちゃごちゃ言っても世間は動かない。言動を記録に残す手段として選挙を選んできた。本も毎回出しているが、それだけでは届かないと思った。今回は最後のつもりで頑張りたい。

Q. 多選の是非は?

多選が悪いとは思わない。内容次第。結果を出しているなら多選は歓迎。結果が伴わず悪くなっている印象で、許せない。口で言うだけでなく実際の結果が重要。

Q. 多賀城への遷都を訴える理由は?

自然災害のリスクに加え、国際情勢も緊迫している。狙われるのは東京で、皇室が東京に固まっているのが危ない。天皇ご一家と国宝を守るため遷都が必要。過去の遷都議論(仙台、那須白河)もあったが実現しなかった。三度目の正直としてなんとか実現させたい。

Q. 遷都先を多賀城にする根拠は?

多賀城は聖武天皇が築いた。奈良の大仏造立時には全国から援助を募り、仙台藩の金が貢献した。いまのクラウドファンディングのようなもの。東北大学のクラウドファンディングと組み全国から費用を集めたい。聖武天皇の後継も女性天皇で、歴史の符合もある。世界情勢からみても今が時期だと感じる。

Q. 皇室典範改正(女性天皇)を掲げる理由は?

男系限定は時代遅れで恥ずかしい。読売の社説に自民党が反発したが、国民は愛子さま即位を期待していると見る。民意を無視した結果が前回参院選の敗北に出た。皇室外交は大きな力で、雅子さまにも活躍してほしい。憲法の男女平等にも反する。遷都とセットで訴えたい。

プロフィール

氏名:金山 屯(かなやま・じゅん)/85歳
経歴:東京都出身。設備工事業代表など
※記載は取材時点。インタビュー収録日:2025年10月3日

編集注

・本文は候補者の見解に基づいており、数値・評価・歴史観は本人の主張です。
・語句や表現は意味を損なわない範囲で整文しました。
・公平性のため、全候補を同フォーマット・近似文字量で掲載しています。

仙台放送
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