坂井市三国町には全国で20基しかない気象レーダーの1つがあります。17日は地元の小学生が見学に訪れ、その機能や役割について学びました。
坂井市三国町雄島地区でひときわ目立つ、丸いドームの東尋坊気象レーダー観測所。地上からドームの先までの高さは約30メートル、7階建てのビルに相当します。
17日は、地元のことを学び愛着を持とうと地元の雄島小学校の5年生が訪れました。到着して早々、レーダーのある最上階まで6階分の階段を上ると「やっほー」と声を上げ「海がきれい」と歓声を上げていました。
最上階にある「レドーム」は普段は回っていますが、17日は見学のため特別にレーダーを止めました。
レーダーはアンテナから出す電波を雨雲などにぶつけて跳ね返ってくる時間を計ることで、雨の強さや雨雲の動きを観測しています。
石川県から京都府まで最大半径400キロをカバーしていて、さまざまな気象データを合わせて活用することで、雨や雪をより詳しく予想できるということです。
職員が「昨日の午後4時の雨雲レーダーです。このレーダーを使って雨雲をとらえています」などと解説していました。
児童たちは「電波を使って雨雲レーダーを作っているのが分かった」「雨がどこからくるのかアンテナがとらえて、データを合体させることで雨雲をとらえることができると知った」などと感想を話していました。
児童たちは、普段は何気なくやり過ごしている大きな建物が、実は気象予報や防災など暮らしに欠かせない大切な存在だということを学んでいました。