IMF(国際通貨基金)は新たな世界経済の見通しを発表し、2025年の世界経済の成長率を3.2%とし、前回7月時点の予測から0.2ポイント上方修正しました。
IMFは14日、四半期ごとに見直す世界経済の見通しを発表しました。
それによりますと、2025年の世界経済の成長率は3.2%と、前回7月の時点の見通しから0.2ポイント引き上げました。
アメリカのトランプ大統領が相互関税を発表した4月時点の見通しよりも0.4ポイント上方修正されていて、関税強化の経済への影響が想定より小さかったことなどを理由に挙げています。
また、2026年の見通しは、ほぼ横ばいの3.1%の成長率としました。
国別の2025年の成長率は、アメリカが0.1ポイント上昇し2.0%、ヨーロッパ圏は1.2%とし、日本は実質賃金の上昇が個人消費を支えるとの予測から、7月時点から0.4ポイント上方修正し、1.1%としています。
ただ、日本の2026年予測は、貿易政策の不確実性の高まりや外需の減速で0.6%としています。