フランスのルコルニュ首相は14日、予算案への支持を求めるため、マクロン大統領が進めていた年金改革を一時停止することを議会に提案し、野党側に譲歩の姿勢を示しました。
ルコルニュ首相は14日、議会の演説で、マクロン大統領が進めていた年金改革について2027年の次期大統領選後まで一時停止することを提案しました。
議会で多数を占める野党の一部は内閣不信任案を提出していて、12日に発足した少数与党からなる新内閣が予算案の成立と不信任を回避するため、不信任案のカギを握る政党の要求に譲歩した形です。
マクロン政権は2023年に定年を62歳から64歳に段階的に引き上げる年金改革を導入し、フランス内政の不安定さの要因ともなっていると指摘されています。