10月13日のスポーツの日を前に、スポーツ庁は、学生時代の運動経験がその後の運動習慣に影響を与えているとの調査結果を公表しました。
「体力・運動能力調査」は、握力や上体起こしなどの体力テストのほか、運動習慣などを調査するもので、2024年度は全国の6歳から79歳までの約5万9000人を対象に行われました。
調査の結果、40代の女性は、この10年間で体力が低下傾向であることが分かりました。
働く女性が増えていることや、家事や子育てに忙しいことなどが背景にあるとみられます。
また、今回初めて、学生時代の運動経験と現在の運動・スポーツの実施状況の関連性が分析され、学生時代の運動経験の有無が、その後の運動習慣に影響していることが分かりました。
20から30代では、週1回以上運動する割合は、「経験あり」で50.5%、「経験なし」では33.1%と、17.4ポイントの差がみられ、学生時代に運動経験がある人の方が現在も継続的に運動やスポーツを実施する頻度が高い結果となりました。
スポーツ庁の担当者は、「生涯を通じて運動習慣をつけていけるよう、体力の低下がみられる30代から40代の女性が運動できる環境や学生時代の運動の環境整備に取り組みたい」としています。