10日深夜から11日未明にかけ長野市街地などでクマの目撃が相次ぎました。善光寺の参道近くの防犯カメラにはクマが歩く様子が映っていました。
石畳の狭い通りを歩く黒い生き物。11日午前2時3分、長野市の善光寺の参道近くの防犯カメラに映ったのはクマでした。
撮影されたのは、日中、多くの観光客で賑わう善光寺の「仲見世通り」から東に一本入った宿坊(参拝客向けの宿泊施設)などが並ぶ通りです。
ほぼ同じ頃、警戒に出向いた長野市の職員も別の方向から体長1メートル程のクマが善光寺の本堂の方に向かうのを目撃していました。
長野市では10日午後10時40分頃から11日午前4時半頃にかけ浅川、上松、三輪などの地区を中心に少なくとも9ヵ所でクマの目撃情報が寄せられました。
このうち、長野市三輪の柳町中学校では午前0時過ぎにパトロール中の警察官が校庭にいるクマを目撃しています。
防犯カメラにクマが映っていた約30分後の午前2時半頃には、南東に約100メートル離れた東之門町の交差点で警察官が目撃しました。また、午前4時半ごろには近くの城山小学校付近で「クマらしいものを見た」という住民からの目撃情報も寄せられました。
地元の住民:
「ここで出たの? それは本当に怖いですね。このあたりにクマが出たのは初めてじゃないか」
観光客:
「言葉が出ないです。こういう所にも出るんだと」
警察や長野市は、パトロールを続けるほか、防災無線などで引き続き住民に注意を呼びかけています。