北海道・札幌市の納骨堂で捉えられたのは、お供え物を盗む罰当たりな瞬間。
一直線にお供え物の前に行き、手を伸ばしているのは無職の女(64)。
2025年8月、札幌市厚別区の寺に供えられていたコーヒーや菓子など7点、合わせて2400円分を盗んだ疑いが持たれています。
被害に気付いた住職などが引きとめると、「申し訳ありません。おなかがすいていたので盗んでしまいました」と女は涙ぐみながら謝罪したといいます。
住職が通報しない代わりに免許証の提示を求めると態度が一変。
女は驚きの行動に出たのです。
「(免許証を)どこかに落としたので探しに行く」と言って寺から出ると、車に乗り込み逃げたといいます。
禅聖寺 住職・斉藤秀光さん:
妻は隣の部屋でお供え物を持っていってもらおうと準備をしていましたし、私も女性が涙ぐんで謝罪をされていた姿を見て信じていました。
事件から1カ月ほどたった7日、女は逮捕されました。
警察によりますと、北海道内ではお供え物や、さい銭を盗まれる被害が相次いでいて、警察は女が他にも十数件に関与しているとみて調べています。