ぐっと秋めいてきた札幌市で10月8日から人気のイベント「珈琲マルシェ」が始まりました。
注目はチャンピオンが入れる一杯。
その味の深みを「コーヒー王子」が取材しました。
開場と同時に大勢の客が詰めかけた「Sapporo 珈琲マルシェ」。
毎年約3万人が訪れる人気のイベントで、2025年で9回目の開催です。
今回は国内外27のスペシャルティコーヒーの名店が集まりました。
「9年間通っています」「コーヒーの最先端を味わえる。日本トップの人も世界トップの人もいて、勉強になりますね」「いろいろな品を飲み比べてそれぞれの良さが分かるところがいいです」(いずれも来場者)
来場者のお目当ては「テイスティングイベント」。
専用のカップで試飲をしながらお気に入りのコーヒー豆を探すというものです。
参加料は1500円で、イベント期間中に会場で使える1000円分のチケットも付いてきます。
そして注目の「一杯」を探るべくあの人が動きました!
「一杯のコーヒーで一日が彩られる…。コーヒー王子です。今年の珈琲マルシェのテーマは『発見』。どんな店がくるのでしょうか」(コーヒー王子 八木隆太郎)
コーヒー王子が訪ねたのは札幌の「丸美珈琲店」。
店主の後藤栄二郎さんは2009年の「コーヒーソムリエ世界選手権」で3位に輝いたバリスタです。
実は毎年イベントに参加する店を選んでいるのが後藤さんなんです。
「いらっしゃいませ、コーヒー王子」(後藤さん)
「これはこれは後藤君。今年の珈琲マルシェすごいお店がやってくるんだろうね?」(コーヒー王子)
「今年も素晴らしいコーヒーショップが集まって参ります。ジャパン・バリスタ・チャンピオンシップの日本チャンピオンが実際にコーヒーマルシェでコーヒーを提供いたします」(後藤さん)
注目はコーヒーチャンピオンの一杯!
チャンピオンがいる店の一つがこちら!
茨城県を中心に展開する「SAZA COFFEE」です。
9月、東京で開催されたバリスタの競技会で優勝した本間啓介さんが「Sapporo 珈琲マルシェ」に参加します。
本間さんのワザについてイベントの仕掛人・後藤さんは…
「トップバリスタに上りつめるため懸命に取り組み苦節10年!世界でトップグレードのコーヒーをエスプレッソの味に合わせる技術は国内屈指です」(後藤さん)
「大会で使ったロットと同じ豆をドリップで出す試飲も用意している。北海道の方にたくさん召し上がってもらう機会を作るために来た」(本間啓介さん)
同じく「SAZA COFFEE」の飯高亘さんも「マルシェ」に登場。
飯高さんは9月の「ジャパンブリューワーズカップ」で日本一に輝きました。
「日本一の味をお楽しみください!」(本間さん・飯高さん)
さらにコーヒー博士の一杯も!
神奈川県の「Roast Design Coffee」で焙煎を担当する三神亮さん。
2月に品種や焙煎方法、歴史など世界のコーヒー文化をまとめた専門書「Coffee大図鑑」を出版したコーヒー博士です。
三神さんがマルシェで紹介するのは北海道ゆかりの特別なコーヒー豆だといいます。
「コーヒー王子、こちらを嗅いでいただけますか?」(後藤さん)
「おお!この匂いはウイスキー!?」(コーヒー王子)
「余市蒸溜所のウイスキーを使用して香りが残るように特別な製法をしたコーヒーです」(後藤さん)
三神さんは研究を重ね「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」などのウイスキーに生のコーヒー豆を漬け込み、そして焙煎。
アルコール分を飛ばし香りだけを残すという、独創的なコーヒーを提供します。
「余市蒸溜所は日本のウイスキーでも伝統的なスコットランドのスタイルを創始者が作ったところがあるので、やはりいろいろなウイスキーの中でも余市らしさは際立っていると思う」(三神亮さん)
コーヒー王子は事前にこの特別なコーヒーを後藤さんに入れてもらいました。
「酸味、香り。これは大人のコーヒーだな」(コーヒー王子)
「ここまではっきりと香りが残っている製法は私も感じたことがない」(後藤さん)
東京の名店「GESHARY COFFEE」は本店でもまだ販売していないジェラートやソルベを、全国に先駆けて販売します。
「全国のトップバリスタ、トップロースターが集まる。コーヒーの未来の味わいを体験する気持ちで、新しい味との出会いを楽しみにして来てもらいたい」(後藤さん)
「珈琲マルシェ」は丸井今井札幌本店で10月13日まで開かれています。