札幌市は10月8日、市の国民健康保険に関わる約2年半の業務で、上司の確認を経ず報告書を作成し、無断で公印を使用したとして、当時、市の保健福祉局で勤務していた30代の男性職員を8日付で減給2か月の懲戒処分にしたと発表しました。
市によりますと、この男性職員は2019年度~2021年度の途中まで、市の国保に交付される交付金に関する業務で、上司に確認をせず報告書を9回作成し、無断で公印を13か所に押印し、北海道に提出しました。
後任となった職員が同じ業務をする際、過去の報告書作成業務のデータに違和感を覚え、上司に伝えたことで今回の行為が発覚しました。
この男性職員は2018年度まで別の部署で働いていて、市の調査に対し、「本庁舎での業務が忙しく、家庭の事情で精神的に余裕がなくなっていて、必要な作業を怠ってしまった」などと話しているということです。
市は「このたび、福祉業務を担当する職員の不適切な事務によって、市民の皆さまの信頼を損ねたことを深くお詫び申し上げます。今後はこのような事態の再発防止に努め、市民の皆さまの信頼回復に向け、職員の指導に取り組んでまいります」とコメントしています。