2026年2月で閉店する名鉄百貨店で、「最後の大北海道物産展」が10月8日から始まりました。その歴史はなんと70年で、昭和・平成・令和の時代に名古屋と北海道をつないだ看板イベントも今回が最後です。
催事担当バイヤーの増山知樹さん:
「昭和・平成・令和と、長きにわたり行われたきた物産店ですので、その時代に人気だった商品を取り揃えております」
名鉄百貨店のバイヤー・増山知樹さん(50)は、この道17年のベテランです。70年の歴史で特に好評だった弁当『道産生本マグロ豪快弁当』は、本マグロの赤身や中トロ、さらにエビやウニも入っています。
増山さんが粘りに粘って交渉し、最後の物産展のために人気洋菓子店が特別に用意した商品があります。それが今回の限定出品、『三方六はちみつレモン』です。
増山さん:
「柳月さんと出店交渉していく中で、(北海道でも)1店舗でしか売っていないこちらの商品が目に留まりまして、ぜひうちで販売させていただけないかという話を、10年前からずっと交渉しておりまして、ようやく最後ですが実現に至った」
バームクーヘンの形は十勝の日高山脈をモチーフにしていて、100%北海道産のはちみつを使用しています。
柳月の店員:
「増山さんから、ぜひ取り扱いたいというお声をいただいていまして、今回最後というお話もあって、これからも(この商品が)出ることはほぼないだろうと」
この北海道物産展、歴史は古く、名鉄百貨店が開業した翌年の昭和29年に、初の物産展としてスタートしました。今回で70回目を迎えましたが、名鉄百貨店として最後の物産展でもあります。
客:
「物産展はみんなに評判ですから、のぞかないと。でもこれで最後ですもんね、寂しいです」
昭和50年から出店しているのが、名物いかめしを販売する「阿部商店」です。
いかめし阿部商店の店員:
「昔から名鉄百貨店がスケジュールに必ずあったので、それがなくなっちゃうと残念ですね」
さらに、メジャーリーガー大谷翔平選手が日ハム時代に訪れたという、函館の焼き肉店も出店しています。イチ押しは、ごはんとの相性抜群の北海道産の『和牛フレーク』です。
増山さん:
「お客さまができる限り思い出づくりしていただいて、最後終われれば大変ありがたいですし、うれしいです」
「最後の北海道物産展」には56店舗が出店していて、10月21日(火)まで開催しています。