線状降水帯が2度発生し、鹿児島県姶良市と霧島市を中心に県内に大きな被害をもたらした大雨から8日で2カ月です。

被害が出た地域では、災害ボランティアの助けもあり、以前の日常を取り戻そうと着実に歩みを進めていました。

2025年8月8日、前日から降り続いた記録的な大雨で霧島市に大雨特別警報が発表。

各地で多くの土砂崩れが発生したほか、県内で1356棟もの住宅で浸水被害が確認されました。

あれから2カ月ー

霧島市の国分敷根地区です。

近くを流れる高橋川が氾濫し、泥水と土砂が流れ込んだこちらの住宅では、8日も霧島市から派遣されたボランティアが土砂の搬出作業を行っていました。

高知から参加 ボランティア団体代表・土居章敏さん
「きれいになった場所も多くなっているが、それでもボランティアを必要としている人がいる。ボランティアが必要なことに変わりはない」

霧島市ボランティアセンターによりますと、ボランティアの要請は少なくなってきていて、復旧は順調に進んでいるということです。

こちらの家でも、住人は今も避難生活を送っているものの、家屋内の泥の排出作業はほぼ終わったということです。

一方、こちらは霧島市隼人町の日当山地区です。

ここでは周辺の一帯が床上浸水の被害に。

こちらの居酒屋も営業を見合わせていましたが、清掃作業が完了し、ついに来週の営業再開にこぎつけました。

居酒屋「たかむら」店主・下園武志さん
「まさかという感じ。この場所が被災するとは。人ごとみたいな感じ。ぼーっとして現実に戻った。(片付けを)お客さんが手伝ってくれた。助けてもらっています。湧いてくる気持ちがあります。頑張りますよ」

大雨から2カ月ー

被害の爪痕がまだ至る所に残るものの、現地では復興に向けて一歩ずつ歩みを進めていました。

鹿児島テレビ
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