10月4日に行われた自民党総裁選で、高市早苗氏が新たな総裁に選ばれました。史上初の女性首相へ…その裏側を取材しました。

“運命の日”を迎えた自民党本部。午前11時半頃、1階は報道陣でびっしり埋まっていました。小泉氏の推薦人を務める野田聖子衆院議員が、麻生派の藤川政人参院議員と談笑しながら中へ…。

 同じく麻生派で高市陣営の今枝宗一郎衆院議員は…。

今枝宗一郎衆院議員(高市氏推薦人):
「党員投票の結果もどんどん入ってきていて、非常に勢いがあるという状況です」

 午前中、東海3県の県連でも進められた党員票の開票作業。愛知では、高市氏が2位の小泉氏にほぼダブルスコアの差をつけてトップに。岐阜と三重も高市氏がトップで、三重では田村憲久衆院議員が推薦人代表を務めた林氏が2位に食い込みました。

 全国的にも党員からは高市氏が多くの支持を集めるなか、事前の予想通り、1回目の投票では決着がつかず、議員票でトップの小泉氏と、党員票でトップの高市氏の決選投票になりました。

自民党の新総裁に選ばれた高市早苗氏
自民党の新総裁に選ばれた高市早苗氏
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 決選投票に進めなかった陣営の議員の投票先が注目されましたが、小泉氏優位という前評判を覆し、高市氏が新総裁に選ばれました。

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 高市陣営だった議員は皆、高揚した様子でした。

今枝宗一郎衆院議員(高市氏推薦人):
「党員の皆さんがつくった史上初めての女性総裁です。これは本当に意義が深いと思っています」

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Q.『馬車馬のように』という言葉もあったがどう思う?
工藤彰三衆院議員(高市氏推薦人):
「厳しいですよ、高市新総裁は。休みは間髪入れずにないですから。国会で全て、永田町が決めるんだという理屈・論理は通らないので。党員党友の皆さん、各種団体の皆さんの意向を重んじた結果だと思います」

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古屋圭司衆院議員(高市氏推薦人):
「計算通り、計算通り。国会議員票もほぼ当たった。彼女はしっかりとした政策を持っていますから、それを実行してほしい」

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 一方、敗れた陣営の議員は…。

野田聖子衆院議員(小泉氏推薦人):
「私は小泉進次郎さんの若さが自民党を変えると思って、推薦人になって投票しましたけど、高市さんは女性ということで、自民党の大きなガラスの天井を割ってくれたかなと、ある意味感謝しています」

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田村憲久衆院議員(林氏推薦人):
「一番連立を組む安定した国会を運営できる人は誰かという基準でいうと、林さんだとわれわれは思っていたので残念なのですが、決まったわけですから、全力で国会が運営できるように協力して、野党の方々と対応していくような体制を作らなきゃいけない」

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 また、小林氏支持を表明していた鈴木英敬衆院議員は、1回目も2回目も投票先を明らかにしませんでした。

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鈴木英敬衆院議員:
「女性初の総裁ということで、刷新感というか、多くの皆さんの新しい歴史を刻んでいける、多くの方の期待をもたれる、そういう総裁が誕生したんじゃないかなと思っています」

東海テレビ
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