高知県立文化施設の指定管理者を公募で選ぶ方針について県議会で様々な懸念の声が出ました。県立5施設の運営団体を知事の直指定から公募する方針への変更を示した県。牧野植物園など5つの施設を自律性向上団体と位置づけて自主事業で収益を上げ職員の処遇改善などを図ろうとしています。
県議会の総務委員会では5つの施設の運営団体に収益性のある事業をアドバイスする有識者懇談会の開催について質疑が行われました。
中根 委員:
「県が突然、(公募の)見直しを出したり“稼ぐためにはどうするかを提案します”みたいな懇談会をするのは大変乱暴じゃないかと思うんですが」
県の担当者:
「これまでになかった(自主)事業について団体からどのようなやり方が?という話もあったので設定させていただいた」
委員からの「現在の運営団体にのみアドバイスするのは公募する他の団体と差ができる。公平なのか」との質問に県の担当者は「議論内容を公表し公平性を保ちたい」と説明しました。
また指定管理の期限が2025年度中にせまった高知城歴史博物館は事業の企画や施設管理のみ公募で資料の保存管理などは現在の運営団体に業務委託する条例改正案が提出されています。
樋口 委員:
「どう見てもこれ慌てすぎみたいな感じがするんですけど」
秦 委員:
「一部直営(業務委託)、一部公募という切り離しをされることで本当に一体的な県民のための平等の利用を運営が保障できるのか」
様々な懸念の声が出ましたが公募にかかわる予算案と条例改正案は賛成多数で可決されました。