滋賀県で開催されている国民スポーツ大会、陸上競技のフィールド種目で郷土勢が活躍を見せました。三段跳びで出場した玉野光南高校3年の井上敏志選手(17)が悲願の全国優勝です。

彦根城のすぐそばにあるスタジアムで行われている国スポの陸上競技、10月4日は、フィールド種目で岡山・香川の注目選手が登場しました。

少年男子A三段跳び、玉野光南高校3年の井上敏志、人一倍強い思いで、この国スポに挑みました。

「赤旗(ファウル)がフラッシュバックがあったりしてつらかった」

優勝を狙っていた夏のインターハイで、井上は、予選でまさかの記録なし。自分を見失いそうになった時もあったと言います。それでも、練習を続け今回、高校最後の大舞台に立ちました。

上位8人が争う4回目以降に2番手で進んだ井上は4回目、15メートル34まで記録を伸ばしこの時点でトップに立ちます。踏み切りが安定していた井上は、5回目にさらに大ジャンプを見せます。

自身の持つ岡山県高校記録、中国高校記録を更新する15メートル63を記録し、念願の日本一に輝きました。

(玉野光南高校3年 井上敏志選手)
「16メートルを超えて優勝が目標だったので1つはかなったが、16メートル超えがかなわなかったので、うれしいけど少し悔しい。でも、15メートル63は中国高校記録なので、そこはうれしい」

インターハイの雪辱を果たした井上は、さらに大きな目標を語りました。

(井上敏志選手)
「全国優勝という大きな目標は達成できたので今後、大学では16メートルを超えて17メートル超えを大学4年間で達成して、日本記録を更新します」

また、この種目では、四国学院大香川西高校2年の小坂羚叶も、最終6回目に15メートル15を記録して3位に入賞しています。

一方、成年女子砲丸投げには15メートル62の岡山県記録を持つ岡山商科大3年の奥山琴未(21)が出場。雨で滑るサークルに苦戦しながらも上位8人で争う4投目以降に進みます。奥山は4投目で14メートル71まで記録を伸ばしますが、トップには届かず3位入賞にとどまり悔しさをにじませました。

(岡山商科大3年 奥山琴未選手)
「15メートルは投げて、優勝した大迫選手と争うぐらい投げたかったけど、14メートル台で悔しさの残る試合だった」

岡山放送
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