10月6日、北アルプスの横尾谷で東京都の80歳の女性が下山中に転倒し、大けがをして、救助されました。

遭難したのは東京都杉並区の80歳の女性です。

警察によりますと、女性は北アルプスの涸沢から下山中、横尾谷(標高約1900メートル)で転倒し、6日午前9時半過ぎに本人から「転倒して膝を打ち、自力歩行できない」と警察に救助要請がありました。

長野県山岳遭難防止常駐隊員4人が出動して、女性を背負って救助し、正午ごろに救急隊に引き継ぎ、松本市内の病院に搬送しました。左腓骨骨幹部骨折で重傷です。

女性は10月3日から3泊4日の日程で夫婦で上高地から入山し、6日が下山予定日だったということです。

長野県内の山岳では遭難が相次いでいます。長野県警によりますと、特に転倒や滑落による遭難が多発していて、下山中の遭難が後を絶たない状況だということです。下山するまで集中力を切らすことがないよう、こまめな休憩、ゆとりをもった行動を心掛けるよう呼びかけています。

朝晩の冷え込みも厳しくなり、汗や雨でぬれると低体温症になることもあるので、着替えや防寒着を必ず携行し、防寒対策を万全にしてほしいとしています。

長野放送
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