北アルプスの奥穂高岳で5日、神奈川県の66歳の男性が悪天候と疲労で行動不能となり、救助されました。
遭難したのは神奈川県藤沢市の66歳の男性です。
警察によりますと、男性は5日に1人で上高地から入山し、岳沢を経由して奥穂高岳を目指していましたが、山頂に近い南稜ノ頭付近(標高約3100メートル)で雨と疲労で行動不能となりました。
午後0時40分ごろ、「全身ずぶ濡れで寒くて動けない」と警察に救助を要請したということです。
北アルプス南部地区遭難防止対策協会の救助隊員が出動し、午後3時半ごろ近くの山小屋に収容しました。
男性は雨具は持っていたということで、疲労しているもののけがは無いということです。
現場は奥穂高岳と前穂高岳を結ぶ「吊り尾根」にあり、展望に優れた一般ルートですが、悪天候の場合は吹きさらしの岩場を歩くことになるため、慎重な行動が求められます。