岩手大学は10月2日、離れた場所にいる家畜を衛星回線を使って診断するシステムについて効果を検証しました。
岩手大学は2日、牛や豚、鶏などの家畜を離れた場所から診療する「遠隔診断システム」の検証を行いました。
今回使われた衛星回線「スターリンク」は、日本の国土の9割以上が通信圏内となっていて、これまで携帯の電波が届きにくかった中山間地域でも通信することができます。
2日は金ケ崎町にある県立農業大学校とオンラインでつなぎ、乳用牛の体温、心拍数の確認や、獣医師による診療を行いました。
こうした衛星回線の活用は、獣医師が不足する地域で伝染病が発生した場合などに、迅速に対応できるとして期待されています。
岩手大学獣医学部 一條俊浩特任教授
「かなり使える状況だと判断できたので、圏外でデータが使えなかったところで使えるとなれば非常に良いと思う」
岩手大学は今後、学生の教育の場でも衛星回線を活用したいとしています。