子供たちに伝えたのは大相撲の心技体です。

2日、大相撲の元力士が母校の湧水町の小学校を訪ね、児童たちに相撲を指導しました。

湧水町の幸田小学校の体育館です。

児童とともに豪快な四股を踏むのは、元大相撲力士の前田隆貴さんです。

前田さんは霧島市出身の元霧島関が親方を務める陸奥部屋に入門し、「湧水」のしこ名で10年間活動。

2年前に引退し、故郷に戻ってきました。

9月から母校の幸田小学校を訪れ、子供たちに四股やまた割りなど、相撲の基本動作を指導してきた前田さん。

最終日の2日は自ら行司を務め、子供同士の取り組みをさばきました。

元力士(湧水町出身)・前田隆貴さん
「礼、構えて、ハッケヨイ、残った残った!」

取り組みの中で前田さんが教えたのは、勝者が行う手刀の作法。

感情を静めることで相手に敬意を払う意味があるそうです。

元力士(湧水町出身)・前田隆貴さん
「相手がいるのでガッツポーズしたら相手も嫌な気持ちになるので、気持ちを落ち着かせるという感じ」

児童たちは、教わった相撲の技や心を胸に、10月に行われる町の相撲大会での活躍を誓っていました。

児童
「ちゃんと自信を持って相手に向かっていくことが目標」
「負けても感情を出さずに落ち着いた気持ちで戦うことが分かった」

元力士(湧水町出身)・前田隆貴さん
「子供たちも真面目に楽しくやってくれているのでうれしくなって、けっこう、夢中で教えるのは楽しい。どのスポーツでも生かしてもらえればという思い」

鹿児島テレビ
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