熊本市交通局はことし8月、上熊本行きの市電が分岐ポイントで行き先を誤り熊本駅方面に進行するトラブルが発生したと明らかにしました。
熊本市交通局によりますと、8月5日午前8時ごろ、健軍町発上熊本行きの車両が、中央区にある『西辛島町分岐ポイント』で行き先を誤って熊本駅方面に進行しました。
分岐ポイントでは、10秒停車すると進行方向が上熊本方面に切り替わりますが、停車時間が短かったため、切り替わらなかったということです。
車両はその後、河原町電停近くで折り返し、『西辛島町分岐ポイント』で進行方向を切り替え、上熊本方面に向かいました。
この運行トラブルで9分の遅れが発生し、乗客約20人に影響しました。
運転していた50代の男性は「行き先については正しく認識していたが、直前の無線のやりとりが気になってしまった」と話しているということです。
熊本市電をめぐっては、去年5月にも同様のトラブルが起きていて、市交通局は「再発防止に努めたい」としています。
熊本市は、今回の件を9月22日からホームページで公開しています。