熊本市の自動運転バス。1日から、第2弾となる南熊本ルートでの実証運行が始まりました。

再び客を乗せて走る自動運転バスを、バス事業者はどう見ているのでしょうか。

【JR南熊本駅  尾谷 いずみアナウンサーリポート】
「第2弾の実証運行初日、予約をした方々が自動運転バスに乗り込んでいます」

自動運転バスは、JR南熊本駅を出発して市中心部へ向かい、南熊本駅に戻る5キロのルートを走ります。

客を乗せバスレーンを走る自動運転バス。

運転席にオペレーターが座り、状況に応じて手動運転に切り替えて走行する『レベル2』で、自動運転時の時速は35キロ未満です。

【車内で乗客】
Q実際乗ってみてどうですか?
「いいかもしれない。運転手不足にいいかもしれないね」

県内のバス5社などでつくる共同経営推進室によると運賃改定や待遇改善などで昨年度は一部の社でプラスに転じたものの、現在、県内では50人の運転士が不足しています。

将来予測でも2031年度までの10年間で201人の減少が見込まれていて非常に深刻な状況です。

こうした中、バス事業者は自動運転バスをどう見ているのでしょうか。

【共同経営推進室 高田 晋 室長(熊本都市バス社長)】
「日本全体で働く人間が減っていく時代になっているので機械化で補完するというのはほかの産業同様、避けて通れないだろうと思っている」

共同経営推進室は、今回の第2弾の自動運転バス実証運行から事業の枠組みに参画。

バス路線への転用を具体的に進める議論に加わっています。

【共同経営推進室 高田 晋 室長(熊本都市バス社長)】
「少しでも代替できるような手段として(自動運転バスが)育っていってもらえるなら大変助かるし、社会的にも有意義なことと思っている」

1日は小さな子どもも乗車した自動運転バス、乗客はそれぞれに楽しみながら自動運転の乗り心地を体感していました。

【子どもを連れた女性】
「ちょっとブレーキが強かった時もあったけれど歩行者とかもちゃんと感知して止まっていたので〈すごいな〉と思いました」

1日から南熊本ルートで 始まった実証運行、11月23日まで月・水・金・日曜の
午前10時台から午後3時台の時間帯で1日6便が運行されます。

テレビ熊本
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