みなさん、電車に乗った時乗客のマナーが気になることないですか?マナー意識を高めようとする鉄道会社の取り組みを取材しました。

【辰已麗キャスター】
「電車という日々利用する公共交通機関だからこそ、心配りを再点検することが必要です」

こちらは全国の駅や電車内できょうから貼り出しが始まったマナー啓発のポスターです。ポスターでは化粧やくしゃみドア付近での乗り降りの妨げといった行為をイラストで紹介しながら注意を呼びかけています」

広島電鉄など全国の私鉄が加盟する日本民営鉄道協会が、電車を利用する際のマナーを考えるきっかけや、思いやりの心を持ってもらおうと作成しました。

去年広島を訪れた観光客の数は6474万人と、前の年に比べて437万人増加。
また、今年8月に駅前大橋ルートが開業したこともあり、広電含む電車の利用客が増加傾向にあるといいます。

さらに、秋の行楽シーズンを迎えると観光客など電車を利用する人が増えることが予想されるため、マナーの意識を高めることがより一層重要になるといいます。


【広島電鉄・電車安全指導課原田英治係長】
「インバウンドのお客さんが増加傾向にありますが、キャリーケースの通路における混雑また、大声での会話座席の占領というところの意見をいただいている。行楽シーズンは特に多客になる混雑する可能性がある。お客様の快適な旅に繋がってくるので理解と協力をお願いしたい」

広電は県内の駅構内や車内にポスター300枚を貼りだすとしています。

迷惑行為・マナー違反のランキングを見てみると1位から5位が。

1位 周囲に配慮せず咳やくしゃみをする
2位 座席の座り方
3位 騒々しい会話・はしゃぎまわり
4位 強い香り
5位 乗降時のマナー

ランキングには入っていないですが、広島ならではの事象もあります。
路面電車自体が観光目的になっているので、電車内や外の景色を撮影する際に盗撮に間違えられたり、シャッター音などでトラブルに発展するケースがあるそうです。

広電によりますと写真撮影等の禁止はしていないということですが、撮影の仕方には注意を払ってほしいということでした。

吉中さん、迷惑行為が訴訟に発展するケースもある?

【コメンテーター:広島大学法学部長・吉中信人教授】
「これはほとんどないと思います。もちろん盗撮とか、確実に法に違反するということは別ですが、グレーゾーンのところでは、やはりお互いの思いやりや他者に対すしてちょっと考えてみるという気配りが大切だと思います」

毎日使う公共交通機関だからこそ、乗客ひとりひとりが日々、心がけていきたいですね。

テレビ新広島
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