強い調査権のもと真相究明が進められます。赤磐市の新しいまちづくり構想を巡り、市議会は9月30日、事業が公平性をもって進められてきたか解明するため、百条委員会の設置を決めました。

30日の9月定例市議会で百条委の設置を求める動議があり、質疑を経て賛成多数で設置が可決されました。

新拠点構想は山陽ICの北西約1キロにある地区に企業や商業施設を誘致するとともに、市が道の駅などを整備するものです。友實武則前市長が2024年9月、商業施設について「コストコ」の日本法人とトップセールスで交渉していることを明らかにしました。

しかし、それまで議会に報告がなかったうえ、特定の民間事業者と多数回にわたって、面会していた事実も発覚。議会からは、公平性と透明性をもって進めてきたか説明を求める声が上がっていました。

設置が決まった百条委は、法律に基づく強い調査権限を持ち、虚偽の証言をすると刑事罰が科されます。

(赤磐市議会百条委員会 金谷文則委員長)
「決して悪いことがあったという前提で行うわけではなく、議会の説明責任を果たす。百条委員会を設置することによって調査権を持ってやっていく」

民間エリアでの事業は県から開発の許可がおり、すでに進められていて、百条委は事業の妨げにならないよう検証を進め、約1年かけて報告書をまとめたいとしています。

岡山放送
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