冷凍食品などを手がける食品メーカーの「テーブルマーク」は、香川県綾川町の冷凍うどん工場を閉場し、観音寺市に83億円をかけて新工場を建設するなどとした、生産体制の再編計画を発表しました。
観音寺市に建設される新工場は旧テーブルマーク本社工場跡地に建設されるもので、投資額は83億円です。2026年11月から建設工事を始める予定で、2027年10月の稼働開始を目指します。
同社によりますと、冷凍うどんの国内外での中長期的な市場伸長を成長の機会ととらえ、新工場の建設を決めたものです。新しい工場ではAIやIoTなど、デジタル技術を活用した自動化システムも導入し、高い生産効率と省人化を目指すことにしています。
一方、グループ全体の生産性向上を図るため、現在、冷凍うどんを製造している綾川町にある綾上工場(1991年稼働開始)は2027年9月に閉場する予定です。従業員はほかの工場への異動などで対応します。
また、テーブルマークは冷凍お好み焼き焼きやたこ焼きを製造・販売している観音寺市三本松町の「加ト吉水産」など、国内の製造グループ5社を吸収合併し、テーブルマークの直営体制に移行するということです。
テーブルマークの前身の会社の1つ「加ト吉」は観音寺市発祥の会社で、2008年に「JT」による株式公開買い付けで、子会社になりました。「テーブルマーク」に社名変更後の2011年に本店所在地も観音寺市から東京・中央区に移転しています。