もはやブームではなく日常の一部に。
紅茶の国・イギリスで「抹茶」の人気が広がっています。
紅茶のイメージが強いイギリスではコーヒーを好む人も多いですが、今、人気を集めているのが日本の抹茶です。
街には抹茶ドリンクに抹茶スイーツ、さらにスーパーでも抹茶商品が販売されています。
日本の抹茶がなぜここまでイギリスに溶け込んでいるのでしょうか。
抹茶ドリンクを買いに来た人は「最初は『草っぽい味』だと思った。でも慣れるとクセになる。(抹茶は)ほぼ毎日飲む。自分用の抹茶セットも買った」「昔から抹茶餅が好きで何年も食べてきたが、なかなか手に入らなかった。最近は日本文化が人気になってきて見つけやすくなった」と話しました。
紅茶やコーヒー以外のカフェイン源としての需要に、日本食ブーム、そして健康志向が重なって広がりを見せる抹茶文化。
SNSでの拡散も追い風となり、市場規模は2024年に90億円を超え、2030年までに145億円に達するとの予想もされています。
そのためロンドンにあるカフェでは、何種類もの抹茶ドリンクにスイーツも販売されています。
さらに抹茶専門店・抹茶堂では、日本産の抹茶をイギリス仕様にアレンジして販売。
一番人気はブラウンシュガーとの組み合わせです。
2店舗の売り上げは多い日で1日900杯程度になるといい、ほうじ茶などにも力を注ぎながら日本の味や文化を広げようとしています。
抹茶堂 創業者・松延洋美さん:
いろんな国籍・宗教の人がいる中で、抹茶は植物性なので宗教問わずいろんな国籍の人。こちらの人が楽しんでもらえる味を紹介することで生活の一部になってくるので、日本の味・文化を紹介していけるようになりたい。
流行にとどまらず日常の一部へ。
抹茶のある風景が海外にも根付き始めています。