熊本市東区にある熊本市動植物園で最も古いアトラクション『モノレール』が、
30日、46年の歴史に幕を下ろします。最後の週末には、多くの人がモノレールとの思い出も振り返りながら別れを惜しむ姿がありました。
【来場者】
「ゾウさ~ん」
熊本市動植物園を走る『モノレール』。約6メートルの高さから園内を眺めることができるアトラクションで、年間約10万人が利用し人気です。
モノレールは46年前の1979年に運行を開始。
園内で最も古く、老朽化や部品の調達が難しいことから30日で運行を終了します。
【福岡市から 川村 恵茉さん】
「モノレールに乗ります」
【恵茉さんの母 川村 蘭さん】
「最後だからきょう朝一に乗ろうって。絶対多いから」
27日は午前9時の開園後、『モノレール』の前に来園者が列を作っていました。
【乗車している娘】
「あそこ、あそこ」「ぺんぺんいるんじゃない」「ゾウさんだ!ゾウさん」
「バイバイは?」
【乗車している娘】
「こなつちゃーん」「しゅうへいくんかな?」
【結婚前に乗車した徳丸 真幸さん】
「結婚する前にデートで…。あの頃(5年前)を思い出しながら最後の思い出に乗ってみたいと思います」5年前のデートの写真
【乗車している夫婦】
「懐かしいね」
【結婚前に乗車した徳丸 真幸さん】
「ちょっと寂しいですね。思い出の場所だったので、なくなるのが。でも最後にいい思い出になったので、きょう来てよかったです」
【3世代家族が乗る様子】
【祖母 井田 和代さん】
「私はいつも下から写真撮り役で乗っていなかったけど、きょうは最後ということで(子どもと孫と)みんなで来ました。すごいですね、46年って」
【江口 隼斗さん】
「小さいころからずっと乗っていたので、寂しいですね、なくなるの。最後は寂しいけど最後、楽しく皆で乗れたのでいいかなと思いました」
【川村 恵茉さん】
「楽しかった。キリンとかフラミンゴとか見られた」
【福岡市から恵茉さんの母 川村 蘭さん】
「小さい時から近くに住んでいて通っていた動物園なので、最後、このモノレールに
乗りに来ました」「思い出深いというかちょっと寂しいです。本当に寂しいです。
『お疲れさま』と言いながら乗りました」
【親子】
「終わっちゃう…」「終わっちゃうね、ありがとうだね」
30日で46年の歴史に幕を下す熊本市動植物園のモノレール。
1周わずか5分ほどの短い時間ですが、訪れた人たちは家族や友人、恋人などと、
大切な最後の思い出をつくっていました。
モノレール最終日の30日は、熊本市動植物園で午前11時半からラストランセレモニーが予定されています。また、熊本市動植物園はモノレールを解体し、今後、新しいサバンナエリアや遊技施設の整備を進める予定です。